05FSCW第8号
2005年9月17日
食品安全委員会
委員長 寺田雅昭 様
食の安全・監視市民委員会
代表 神山美智子
東京都新宿区早稲田町75日研ビル2階
日本消費者連盟気付
tel03-5155-4765
ジアシルグリセロールを主成分とする食品の特定保健用食品
について質問及び許可取り消し勧告の申し入れ
 当市民委員会は、2003年9月16日、「エコナマヨネーズタイプの安全性審査」に関する貴委員会の結論に対する異議申立を提出いたしました。
 2003年9月11日の、厚生労動省からの意見要請に対する「薬事・食品衛生審議会の答申を妥当とするが、念のために実施される追加二段階試験(発がんプロモーター試験)の結果について、直ちに当委員会に報告するように」との結論で、エコナマヨネーズタイプは特定健康食品に承認されました。

 2003年9月30日付、貴委員会からの異議申立に対する回答は、「委員会としても、独自に調査・検討を行った。この結果、『エコナマヨネーズタイプについての安全性に問題ないとして差し支えないとする厚生労動省の薬事・食品衛生審議会の審査結果は妥当』と判断した。厚生労動省が指示している追加試験については、今後の科学的なデータの蓄積という観点から、結果については委員会にも報告していただく」という要旨の内容でありました。

 この8月4日、貴委員会に厚生労動省から提出されたジアシルグリセロールに関する研究報告があり、そのうちの一つ、厚生労動省科学特別研究事業の国立がんセンターの二段階発がん試験において、雄の遺伝子組み換えラットの舌扁平上皮がんのプロモーション作用が示唆されたとあります。厚生労動省は、今回よりも個体数を増やし高用量、長期間の試験が必要であるとする研究者の報告を重視して、今後も二段階試験を実施するとしています。
 そこで以下につき、お尋ねします。

1.厚生労動省は2年前、メーカー花王に追加二段階試験を「念のため」にさせるとしていましたが、今回報告にあるように厚生労動省自らが試験を実施したのは、なぜか。厚生労動省は疑いを2年前すでに持っていたのかどうかの把握を貴委員会はなされているか。

2.「あくまで念のため」と強調していた試験結果が発がんプロモーション作用を示唆すること。それを受けて厚生労動省が再びより高度な長期試験を行おうとしていることは、現段階で厚生労動省自身が安全性の根拠を疑っていることを裏付けるもので、厚生労動省の安全審査要請の根拠が崩れたことになる。この点につき、貴委員会はどのように考えておられるのか。

3.貴委員会の2年前の回答について
 @今回、国立がんセンターの研究者が、貴委員会が独自に調査・検討を行って妥当と判  断された根拠とは異なる結果を提出した。貴委員会の当時の判断を、現在でも、正し  いと考えられておられるのか。
 A「あくまで念のため実施されるもの」として「今後の科学的なデータの蓄積という観  点から、結果について当委員会にも報告していただく」とあるが、現在でも今回の追  加試験の結果をデータの蓄積として処置されるだけで、安全性評価は行われないのか。

4.当市民委員会は、厚労省が安全性に疑いを持って今後の試験を実施するようなジアシルグリセロールを主成分とする食品が、2003年9月からすでに2年間も販売され続けられたばかりでなく、このまま「身体に良い」というイメージで、大々的に販売され続けられることについて、消費者の安全健康を優先した食品安全基本法に違反し、許せないと考えます。

 よって厚生労働省が行うとしている「より高度な長期試験」の結果により、発がんプロモーション作用がないことの確認が得られるまで、特定保健用食品の許可を取り消すべきことを、厚生労働省に勧告されるよう求めますが、貴委員会はどのように考えておられるのか。

以上につき、きたる9月30日までに、貴委員会の見解を回答いただきたいと思います。

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