09FSCW第15号
2009日消連第46号
2010年1月28日

消費者問題担当大臣 福島瑞穂 様
消費者庁長官 内田俊一 様
消費者委員会委員長 松本恒雄 様
厚生労働大臣 長妻昭 様

食の安全・監視市民委員会
代表 神山美智子
特定非営利活動法人日本消費者連盟
代表運営委員 富山洋子

意見書
「トランス脂肪酸の規制と含有表示義務化を求めます」

 私たちは2003年4月以降食の安全の確保のため、食品安全委員会をはじめ厚生労働省、農林水産省の食品安全行政を監視し、また事業者の食品製造・流通を監視してきた市民団体、1969年に発足し食の安全をはじめ消費者問題に取り組んできた消費者団体です。このたびトランス脂肪酸をめぐって以下の意見書を提出いたします。ご検討いただければ幸いです。


 トランス脂肪酸を多くとると心筋梗塞などを引き起こし、また悪玉コレステロールの増加と善玉コレステロールの減少を引き起こすおそれがあります。日本人の一日摂取量は平均0.7グラム(エネルギー換算で0.3%)で欧米諸国の数グラムに較べて一人当たりの摂取量が少ないという調査もありますが、脂肪の多い菓子類や食品を食べすぎるなど、偏った食生活をしている人では、WHO/FAO合同専門家会合の推奨する1%未満という基準を超えている恐れもあります。
 食品安全委員会は必要な取り組みとして「国内外の新しい情報を今後も収集していくことが必要だ」というばかりですが、日本人で現実に摂取量が多い人々もいることを考えるとトランス脂肪酸の使用規制、食品における含有率の引き下げを行う必要があります。
 ちなみに米国政府は一日あたりの総エネルギー摂取量の1%未満、ニューヨーク市は市内の全飲食店に対し一食あたり0.5%未満、デンマークは一日あたり2%未満としています。
 また、摂りすぎている人々に注意を喚起するためにも、食品への含有表示の義務付けが必要です。これは現行の特定保健用食品においても同様に表示すべきです。
 ちなみに表示を義務化している国々は、米国、カナダ、フランス、韓国、台湾、香港、デンマークです。
 こうした現状をふまえて、食の安全、食品表示の確保を所管するリスク管理機関たる消費者庁、厚生労働省には、トランス脂肪酸の使用規制と食品における含有表示義務化を実施していただくよう求めます。

以上


*この問題については私たちはすでに以下の意見書を提出しています。
2005年8月29日、厚生労働大臣宛「加工食品のトランス脂肪酸の表示を求める公開質問状」日本消費者連盟
2006年12月21日、厚生労働大臣宛「トランス脂肪酸の使用規制と含有表示義務化を求める申し入れ」食の安全・監視市民委員会


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