中国産鶏肉についての再質問書に対する回答(日本マクドナルド)
食の安全・監視市民委員会
代表神山美智子様
2013年3月8日(金)
日本マクドナルド株式会社
コーポレートリレーション本部
広報担当部長 蟹谷賢次
平素より日本マクドナルドをご利用いただきまして誠に有難うございます。この度は弊社商品に関わる原材料につきましてお問い合わせ頂き有難うございます。
先ず、最初に、2月27日付で頂戴いたしました再質問書の書面内に、前提となります内容で誤解がございましたので、改めましてご説明させて頂きます。再質問書には、「しかし昨年12月には、上海マクドナルドの鶏肉の中に山東六和集団などによる抗生物質の乱用により薬剤が残留した鶏肉が含まれていることが判明しました。Jとの記載がございますが、中国のマクドナルドへの供給に関しまして、抗生物質の乱用により薬剤が残留した鶏肉が含まれている事実は確認
されておりませんことをご報告させていただきます。また、日本マクドナルドは報道された六和集団より鶏肉の供給を受けておりません。
マクドナルド、は鶏肉製品の供給プロセスにおいてグローパル基準を厳格に設け、すべての国の取引先に適用しています。さらに、衛生管理においては養鶏場から店舗までを対象に、飼育管理まで含めた基準の整備と監査プログラムを設けています。その実施状況は供給プロセスの中でサプライヤー、外部監査機関によって確認されています。
また、中国から中国国外へ輸出される鶏肉は、中国検閲局(CIQ)に登録された工場から供給されています。中国検閲局(CIQ)は日本向け製品について、日本の残留基準に対応する抗生物質の検査を行っています。このように、マクドナルドシステム以外の行政による監視もなされております。報道にありました、河南大用食品グループに関しましでも、中国検閲局(CIQ)において問題は確認されておりません。また、日本マクドナルドは、河南大用食品グループのなかの、報道のあった工場からではなく、中国国外輸出向けの鶏肉を取り扱っている別工場からの供給を受けております。
以上、ご報告させていただきました。その上で、お問い合わせ頂きましたご質問にご回答申し上げます。
ご査収いただけましたら幸いでございます。
Q1. 御社の「グローパル基準」の詳しい内容を知りたいので、コピーを一部お送りください。
できれば日本語のものがよいです。
A1. 弊社の抗生物質使用に関するグローバル基準は、米国マクドナルドコーポレーションのホームベージの中で紹介しております(①)。ご確認いただけましたら幸いでございます。また抗生物質のみならず、弊社の会社指針が明記された資料(②)もございますのでそちらもご案内申し上げます。お伝えする内容に間違いが発生しないよう、弊社グローパル基準に関しましては英語表記の原文でご案内させて頂きますことをお許し頂ければと存じます。
① (URL; http://www.aboutmcdonalds.com/mcd/sustainability/library/policies_programs/
sustainable_supply_chain/product_safety/antibiotics.html)
② (URL; http://www.corporateregister.com/a10723/mcglob08-csr-us.pdf)
Q2. グローバル基準の中には、2003年にアメリカのマクドナルドが発表した成長促進剤としても抗生物質の使用停止を禁じるGlobal Policyが含まれていますか。
A2. はい。含まれております。
Q3. 御社の前回の回答では中国産の鶏肉については、HusiFood Company等の企業から輸入しておられるとのことですが、HusiFood Company以外の直接の輸入企業名を教えてください。
A3.日本マクドナルドが中国から輸入しております鶏肉製品はHusiFood Company以外に1社との取引がございます。企業名は原則公表しておりませんのでご理解いただけますようお願い申し上げます。どの供給プロセスにおいてもグローバル基準による品質や衛生管理が実行されていることは前述のとおりです。
Q4. 御社の前回の回答では、中国のサプライヤーの監視はHusiFood Companyが行っているとのことですが、御社がHusiFood Companyが適正に監視業務を行っているかどのような方法で確認していますか。
A4.マクドナルドグループの鶏肉製品の供給プロセスの中で設けられているグローバル基準はすべての国の取引先に適用されています。日本マクドナルドはアジア地域のマクドナルドグループと供給プロセスを共有しておりますが、そのアジア地域の品質保証部と連携し原料の衛生管理を含めた工場監査や品質評価の結果について確認しております。
Q5. また、HusiFood Company以外の企業からの輸入鶏肉についても、HusiFood Companyが監視しているのですか。
A5.マクドナルドグループの鶏肉製品の供給プロセスの中で、HusiFood Companyをはじめサプライヤーはグローバル基準に順じて、それぞれの原材料の仕入れ先(養鶏場、食鳥処理場)を含めた衛生管理を行っています。
Q6. そのHusiFood Company等から輸入される鶏肉調整品の原料となる鶏肉が、どこの養鶏場や食烏処理場で飼育され処理されたのかを、御社で把握されていますか。
A6. はい。マクドナルドグループの鶏肉製品の供給プロセスの中で把握しています。
Q7. それらの養鶏場や食鳥処理場での抗生物質の使用実態(休薬期間、残留検査体制)を御社は直接調査・把握されていますか。
A7. はい。マクドナルドグループの鶏肉製品の供給プロセスの中で、調査、把握しています。
Q8. また、それらの養鶏場での出荷段階での育成率(出荷できた羽数/最初の羽数)や、食鳥処理場での処分率(処分羽数(と殺禁止・全部廃棄・一部廃棄)/検査羽数)を御社で把握されていますか。
A8. はい。マクドナルドグループの鶏肉製品の供給プロセスの中で、把握しています。
Q9.特に、今回報道された河南大用食品グループ系列の養鶏場での抗生物質の使用実態と育成率、および食鳥処理事情での処分率についてデータをお示しください。
A9. ご質問にございますデータにつきましては原則公表しておりませんので、理解し、ただけますようお願い申し上げます。なお、日本マクドナルドはアジア地域のマクドナルドグループと供給プロセスを共有しており、そのアジア地域の品質保証部と連携し原料の衛生管理について確認しております。