ぺヤング「ゴキブリ混入」事案に対する公開質問状に対する回答(まるか食品)
2015年1月27日
食の安全・市民ホットライン
食の安全・監視市民委員会
代表神山美智子様
まるか食品株式会社
代表取締役社長丸橋嘉一
平素は、格別のご愛顧を賜り、厚く御礼申し上げます。
この度の弊社の商品に異物が混入していた事案につきましては、皆様方に大変なご心配とご迷惑をおかけし、誠に申し訳ございませんでした。お問合せをいただきましたご質問につきましては、下記の通りご回答申し上げます。
記
1 [ご質問]
貴社の公式ホームページにおいて、貴社が2014年12月4日に決定した自主回収の基本方針として、「通常の製造工程上、このような混入は考えられないことではございますが、食品の安心、安全の観点から万全を期すため、お申し出を頂いた商品と、同日中に同じラインで製造された下記商品を自主回収させていただきます。」との記載がありますが、「このような混入が考えられない」と断言できる科学的根拠、およびこのような同日に同じラインで製造された製品のみを自主回収するという方針を決めた理由を詳しく教えてください。
[ご回答いたします]
弊社は本件につきまして、2014年12月4日に自主回収を決定した際の公式ホームページ上にて「このような混入が考えられなし、」と断定的に記載してしまいました。発生原因が特定できない状況下でこのようにコメントしたため、結果として世間の皆様から多くのご批判を頂戴し、弊社の初期対応の誤りの一因とのご指摘を頂きました。このことに対しましては、真撃に受け止め反省をしております。誠に申し訳ございませんでした。
自主回収を同日に同ラインで製造した製品に限定した理由ですが、過去に本件のような虫(ゴキブリ)が混入したという事例がなく、製造工程の再点検等の結果、虫(ゴキブリ)が複数で混入する可能性は低いものと考えられるため、本件は単発的かっ偶発的な事案であり、他のラインへの影響はないものと判断いたしました。
また、弊社製造工程での混入であったとするならば、該当商品への虫の混入状態から麺を油で揚げる前の工程で混入した可能性が高いと考えられ、ここでの混入であった場合、油で高温加熱処理(約165℃、2分間)を施しているため、病原菌や雑菌等は死滅すると考えられること、また製造終了時に残った油については、ろ過装置により毎日ろ過を行っていること、油槽についても清掃を徹底していること等を検証した上で、食品の安心、安全の観点から万全を期すために、同日に同ラインで製造した製品については、回収をすることといたしました。
2 [ご質問]
今回の騒動以前にも小さな虫が混入していた事案があったと、一部報道がありますが、実際にそのような苦情はありましたか。苦情があったとしたら、それに対して貴社はどのように対応をしましたか。
[ご回答いたします]
今回の騒動以前にも小さい虫が弊社商品内から発見された事案はございました。そのお申出に対しましては該当商品をお預かりした上で、外部検査機関への依頼等を含め調査を実施し、その結果に基づきお申出人様に報告を行ってまいりました。
3 [ご質問]
貴社の公式HPにおいて、当該事故の詳しい経緯と原因、外部検査機関に依頼した検査項目と結果の詳細、および再発防止策を速やかに公表してください。
[ご、回答いたします]
お尋ねの件につきましては、現在検討中でございます。
4 [ご質問1
2014年12月11日の貴社の公式HPによる発表によると、自主回収対象商品以外の貴社の商品は、「安全上の問題はないものと考えておりますが、(中略)」と但し書きをしつつ、商品の返金には応じるとの対応のようですが、安全上問題はないと考えられる科学的根拠、自主回収対象商品を拡大させなかった合理的な理由を消費者に説明してください。
[ご回答いたします]
自主回収対象商品以外の商品を安全上問題はないと考えた理由でございますが、上記1でご説明申し上げました通り、今回の自主回収対象商品でありましでも、混入があった場合、製造工程上高温加熱処理が施されている可能性が高いため、病原菌や雑菌は死滅するものと考えられます。従いましてその他の商品につきましても、安全上問題はないものと考えました。但し、本件に関しましては世間の皆様を大変お騒がせし、多くのご心配とご迷惑をおかけいたしました事実を重く受け止め、食品メーカーの責任として、ご心配のお客様におかれましてはご希望により、全商品につきまして、自主回収商品と同様にご返品ご返金の対応を取らせて頂きました。
5 [ご質問]
貴社の製造工場は、HACCPやISO22000等を取得していますか。
[ご回答いたします]
HACCP 、ISO22000の取得はしておりません。今後につきましては現在検討中でございます。
6 [ご質問]
貴社は、リコール保険やPL保険に入っていますか。
[ご回答いたします]
リコール保険やPL保険には加入しておりませんが、万一の場合の補償につきましての備えは行っております。
7 [ご質問]
再発防止のために、アクリフーズ農薬混入事件と同様の第三者検証委員会を作り、再度、貴社の事故再発防止策を検証すべきではないでしょうか。また、消費者への信頼回復を図るため、第三者検証委員会と食の安全問題を扱う市民・消費者団体との対話を実現するように検討してください。
[ご回答いたします]
今回の事案では、世間の皆様に多大なご心配とご迷惑をおかけし、誠に申し訳ございませんでした。
再発防止策につきましては、現在保健所を始めとする社外諸機関からのご助言やご指導を頂きながら検討を行っており、実情に即した実効性のある再発防止策の策定及びその実施が図られるものと考えております。従いまして第三者検証委員会の設置は予定しておりません。
なお、消費者の皆様のご信頼の回復を図るためには、様々な対応を行う所存でございます。貴委員会様を始めとし、食の安全問題を扱う市民・消費者団体様からのご質問やご指摘につきまして、今後も誠実に対応をさせていただきたいと考えておりますので、何卒、ご理解とご協力の程宜しくお願い申しあげます。
以上