意見交換会の陳述者の選定について(質問状)

04FSCW第1号

2004年5月21日

食品安全委員会委員長 寺田雅昭 殿
厚生労働大臣     坂口力  殿
農林水産大臣     亀井善之 殿

意見交換会の陳述者の選定について(質問状)

食の安全・監視市民委員会
代表 神山 美智子

  さる4月26日、貴三機関が主催した「食品に関するリスクコミュニケーション(OIEにおけるBSEルールの改正に関する意見交換会)」が開かれたおり、出席し意見を述べる消費者団体が公募されましたが、他の団体とともに当会からの申込みについては選外とされました。今回のあり方を含めて、当会では以下の項目について疑義があると考えます。この点について5月31日までにご回答を頂きたいと存じます。

1.リスクコミュニケーションは「リスク分析の全過程において、リスク評価者、リスク管理者、消費者、事業者、研究者その他の関係者の間で、情報及び意見を相互に交換すること」(食品安全委員会・食品の安全性に関する用語集)とされており、広く意見を聴くことが必要と考える。また今回のように人選作業が行われる際には、各団体から論文を提出させるなど、公平な取り扱いと透明性が確保される必要がある。今回応募した消費者団体に関するアドバイザー(学識経験者)による選定基準はどのようなものか。基準の内規は存在するのか。

2.また、事業者団体の選定基準はどのようなものか。

3.「主婦連合会」「消費科学連合会」「全国消費者団体連絡会」「日本生活協同組合連合会」のメンバーを論文提出なしに指名する根拠は何か。

4.食品安全行政に深く関心を寄せる「食の安全・監視市民委員会」をはじめ他の申込み団体を選外としたのはなぜか。

5.今回のものを含め、政府が主催する各種意見交換会、食品安全委員会専門調査会、農水省、厚労省の各種審議会において「主婦連合会」「消費科学連合会」「全国消費者団体連絡会」「日本生活協同組合連合会」「全国地域婦人団体連絡会」等のメンバーが既定事項のように出席する傾向にある。リスクコミュニケーションの実質化のためには、討議対象に即して、深い関心を寄せ活動してきた消費者団体・市民団体から幅広くメンバーを集める必要がある。選考基準の透明性確保と幅広い選考を求める。対応策をご呈示いただきたい。

以上

162-0042
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