「意見交換会の陳述者の選考について」に対する回答(食品安全委員会)

事務連絡
平成16年8月24日

食の安全・監視市民委員会
代表 神山 美智子 殿

内閣府食品安全委員会事務局リスクコミュニケーション官
厚生労働省大臣官房参事官

  5月21日付けの貴会からのご質問及び6月24日付けでご催促頂いた件については、去る7月29日に貴会メンバーとの意見交換を行ったところです。これらを踏まえ、以下のとおりお答えいたします。

食品安全委員会、厚生労働省及び農林水産省が開催する食品の安全性の確保に関する意見交換会等に出席いただく消費者の選定方法については、現在、各府省共通の基準があるわけではなく、意見交換会の趣旨や場所などによって、その都度、お願いをしているところです。

食品安全委員会では、意見交換会のパネルディスカッションにパネリストとしてお願いする消費者団体関係者については、東京で開催する場合は「食のグループ」とご相談して決めております。地方で開催する場合は、「食のグループ」にアドバイスを頂いたり、当該地方公共団体の意見をお聞きして出席をお願いしております。また、「牛海綿状脳症対策」や「耐性菌」のような特定の案件についての意見交換会における意見陳述人については、公募の上、必要に応じ抽選を行って決定しているところです。

厚生労働省においては、各地方で開催する意見交換会については、当該地方公共団体の意見をお聞きして出席をお願いしております。また、「食品残留農薬等のポジティブリスト制の取組」など特定の案件についての意見交換会における意見陳述人については、審議会の委員の推薦をお願いしている団体を中心に依頼しているところです。

中央で開催する意見交換会としては、より多くの消費者の方々に食品の安全性確保に関する情報や意見交換の内容が伝わることを期待して、結果として、比較的規模の大きな全国団体の関係者にパネリスト等をお願いする機会が多くなっているのは事実です。この事情は、消費者団体のみでなく、食品関連事業者関係についても同様です。

貴会との話し合いで、意見陳述人等について公募の希望が強いことがわかりました。公募については、緊急に実施する場合に募集期間等を十分確保するのが容易でないこと等から、現状ではすべての意見交換会において実施することは困難ですが、ご意見として承り、今後ともなるべく透明性の高い方法をとっていきたいと考えています。