newsletter No.2
No.2
2003年11月10日発行
主な記事
※活動報告
・7月16日「公開質問状」に対する7月29日回答
・9月9日後代交配についての申し入れ
・エコナマヨネーズについての「異議申し立てと回答」
・専門調査会委員の中立性確保を図る旨の申し入れ
・企画専門調査会の公募をめぐる問題
※これでは食品安全行政の前進はない
―飼料添加抗生剤をめぐって―
投稿、運営委員会報告、事務局から
12・6集会開催おしらせ、資料、運営委員紹介
巻頭言
食の安全・監視市民委員会が発足して早くも半年たちました。多くの会員の方からお手紙や電話もいただき、本当にありがたいことと感謝しています。私たちは毎月常任委員会(2か月に1度は運営委員会をかねる)を開き、そのときどきの問題を議論し、国の食品安全委員会へ意見や要望、異議申し出などを行ってきました。
その食品安全委員会も、だんだん活発になってきたようです。専門調査委員会も選任され、食品安全モニターも採用されました。安全ダイヤルには、いろいろな質問や意見が寄せられていると報告されています。
私たちの市民委員会でも、常任運営委員3人が、専門調査会委員(公募委員)に応募しましたが、誰も採用されませんでした。食品安全行政を批判する内容の論文や言論が災いしたのでしょうか。
また、食品安全モニターの応募資格が厳格すぎるので、これを緩和し、本当に消費者が参加できるようにすべきだという意見も述べましたが、これまた採用されませんでした。
食品安全委員会で検討した特定保健用食品の発ガン性問題について要望を出し、さらに異議の申し出をしました。でもこれもまた、顧みられることは。ありませんでした
食品安全委員会は、消費者の声を聞き、施策に反映するかのような姿勢を打ち出していますが、市民委員会の意見には、まったく耳を貸さないつもりのようです。
今回の関係法律の改正で、縦割りの弊害をなくすため、各省庁が連携をとることになりました。もちろん大切なことです。しかしその結果、事業者から動物用医薬品や飼料添加物の申請などがあると、農水大臣が食品安全委員会と農業資材審議会に諮問し、厚生労働大臣は薬事・食品衛生審議会に諮問し、委員会や審議会の結論がそろったところで、動物用医薬品を承認したり、飼料添加物を指定し、また使用基準などを定め、残留基準を定めるという、非常に煩瑣で大がかりな方式になりました。これが壮大な無駄にならなければ良いと願っています。
私たちも食品安全委員会へ意見を言うだけでなく、自らの評価で会員のみなさまに直接情報を届けることを始めたいと思います。
その手始めに、食品なのか医薬品なのかわからないような宣伝広告をし、消費者センターなどの多くの苦情が寄せられている健康食品や、特定保健用食品、栄養機能食品などについて、学習会を開きたいと思っています。
会員のみなさまも、誇大な宣伝広告などの情報を、市民委員会宛にお寄せいただきたいと思います。
そのほかにも、ぜひ取り上げたいという事例がありましたら、ぜひご意見をお寄せください。
食の安全・監視市民委員会 代表
弁護士 神山 美智子