容器包装に使用される有機フッ素化合物(PFAS)調査のお願い
20FSCW第16号
2021年5月28日
ファストフードチェーン 代表 各位
食の安全・監視市民委員会
代表 神山美智子
<公印省略>
容器包装に使用される有機フッ素化合物(PFAS)調査のお願い
食の安全・監視市民委員会(以下、当会)は、食の安全問題を調査し、政府や事業者等に様々な意見・要望等を行うことを目的として、2003年に設立された市民団体です。
現在、有機フッ素化合物(PFASピーファス)という有害化学物質による人体や環境汚染が世界的な問題となっています。PFASは4700種類以上もあるグループの総称ですが、共通した性質として、環境中で分解されず、生物の体内での蓄積性も高いことが挙げられ、また発がん、内分泌かく乱などの毒性も判明してきています。
世界的には、その中の2つの物質(PFOSとPFOA)について、すでにストックホルム条約で禁止されており、食品の包装容器にも使用されなくなっています。しかしその代替物質も別の有機フッ素化合物(PFAS)で、近年その有害性を指摘する研究が増え、2020年7月にはアメリカ食品医薬品局(FDA)は、主要な有機フッ素加工メーカーとの間に、2023年中に、代替有機フッ素化合物の販売を中止することを約束させました。
また、タコベル、チポトレ、Whole Foods Marketなど大手の食品事業者、レストランで、すべての有機フッ素化合物PFASを使用中止にすると宣言し始めています。
ファストフード店では、2021年1月にアメリカマクドナルドがグローバルに2025年までにすべての有機フッ素化合物の包装容器への使用を止めると宣言しました。日本マクドナルドも本社の方針にのっとり対応を進めるとのことです。
つきましては、日本の大手ファストフードチェーンの皆様に、質問させていただきます。
6月18日(金)までにお返事いただきたく、よろしくお願いいたします。
質問事項
1)御社の商品の中で、包装容器に有機フッ素化合物(PFAS)を含むものはありますか?
2)もしある場合、その商品名と使用箇所をすべて教えてください。
3)今後、包装容器での有機フッ素化合物の使用を削減・中止する予定はありますか?
ある ない 検討中
4)もしある場合、何年までにどの程度まで達成するという具体的な目標を教えてください。
5)有機フッ素化合物を使用中止する場合、その代替物質についても明示して下さい。
以上
<連絡先>
食の安全・監視市民委員会
〒169-0051 東京都新宿区西早稲田1-9-19-207
Tel:03(5155)4765 Fax:03(5155)4767
Eメール:office@fswatch.org