Newsletter No.70

Newsletter No.70

2021年10月15日

目 次
●ゲノム編集食品、続々と食卓へ?……………2
●ファストフードの容器包装調査結果…………3
●有害化学物質被害を減らすための署名………4
●二つの情報公開請求訴訟………………………5
●食の安全について政党アンケート……………6

巻頭言
緊急事態宣言下、大量の食品廃棄と多額の負債を残して、オリンピック・パラリンピックが終わり、オシロイバナの黒い実が固くなる秋になりました。
コロナの新規感染者は不思議なほど減少していますが、自宅で亡くなる人は後を絶たないようです。菅さんはコロナ対策に専念すると言って総裁選を辞退したのですから、ただちにこの問題解決に着手するべきでした。
雨宮処凛さんが、週刊金曜日に、「仕事を失うなどして自宅がなくなった人の自宅療養」という問題を提起しています。自宅療養を原則としながら、自宅を失った人のケースがまったく想定されていないというのです。この国はあいかわらず棄民政策です。
そして今回、新しい自民党総裁に岸田文雄氏が選出されましたが、関連ニュースで久しぶりに、安倍元首相の「自民党を守った」というハイトーンな発言を聞きました。森友学園、加計学園、さくらを見る会など、重大な疑惑を一切解明しないまま、安倍さん主導で新内閣ができたことになります。また日本学術会議新会員6人の任命拒否問題も放置されたままです。
しかも自民党幹事長に起用されたのが甘利明氏です。この人は建設会社への口利き疑惑について、大臣室で金を受け取っていたことを認めて辞任した人です。不起訴になったからといって、人間として政治家として許されることではありません。
経済学者の浜矩子さんが、週刊金曜日に「自民党という政党を包み込み、外界から遮断しているバブル」について書いています。外側から見たら理解不能な言動も、そのバブルの内側では常識化している、というのです。外部からこのバブルに入ったら、そこに充満する毒ガスにやられて直ちに窒息死するだろう、またこのバブルからはじき出された政治家は、外界のきれいな空気を吸って窒息死するだろう、とまで書いています。
私は、今回の一連の動きで自民党の実態を目の当たりにすることができて、大変良かったと思っています。
次の衆議院総選挙で、こんな非常識は許さないという私たちの意思を示したいものです。
私たちは総選挙に向けて、各政党にアンケートを送り回答をもらいました。ぜひ参考にしてください。
神山美智子(食の安全・監視市民委員会代表)