特別決議「世界的穀物危機の中であらためて食料自給率の向上を求める決議」

08FSCW第9号
2008年4月28日
農林水産大臣 若林正俊様

特別決議「世界的穀物危機の中であらためて食料自給率の向上を求める決議」
 コメ、小麦、大豆、トウモロコシなど各国の人々にとって重要な穀物需給が逼迫し、穀物価格の高騰がフィリピン、インドネシアなどアジアでの米騒動、アフリカ諸国での食料危機、そして日本における食品価格の暴騰、危険な加工食品の流通など食の安全の危機を招いています。そして日本の食料自給率はカロリーベースで39%に落ちています。

この背景として、気候変動、バイオ燃料向け穀物生産、人口増加、サブプライムローン問題に端を発したマネーゲームの余波、輸出規制、食料貿易の無秩序な拡大などが考えられますが、中国産冷凍ギョーザ問題に象徴されるように、食を他の国に大幅に依存し、自国の農業を衰退させてきたことが、この問題のそもそもの根源だといえます。

食の安全を願い、自国の農業の維持・発展を願って、ここに参加した私たちは、日本の食料自給率の向上を求め、また世界各国の食糧主権の確立と人々の食糧自立を願い、日本政府、国際機関などに働きかけていきます。
以上、決議します。

2008年4月26日
食の安全・監視市民委員会第6回総会参加者一同