特別決議「米国産牛肉の輸入停止を求める決議」

08FSCW第8号
2008年4月28日
厚生労働大臣 舛添要一様
農林水産大臣 若林正俊様
日本チェーンストア協会会長 林紀男様
社団法人日本フードサービス協会会長 米濵和英様
特別決議「米国産牛肉の輸入停止を求める決議」
 2007年8月、伊藤忠商事が米国ナショナルビーフ社から輸入した700箱の米国産牛肉の1箱に特定危険部位である脊柱が混入していたことが、今年4月23日になって判明しました。この1箱は吉野屋の牛丼として販売される予定であり、またナショナルビーフ社の米国産牛肉はダイエーの精肉として販売されていたと報道されています。

この問題は米国内におけるBSE対策の形骸化した状況を改めて明らかにしたと同時に、輸入に際して検疫で発見することができず、到達後、吉野屋の倉庫で発見されたことは国内のチェック体制が不備であったことを示しています。

私たちは米国のBSE対策はずさんであり、米国の輸出プログラムは信用するに値しないとの考え方から、一貫して米国産牛肉の輸入に反対してきました。今回の事態を私たちは厳しく糾弾するとともに、日本政府に対しても、違反をたびたび繰り返しBSE対策としても不十分な米国政府に対し、米国産牛肉の輸入の即時全面停止を要求することを求めます。
また小売事業者、食品加工・販売業者、レストランなどの業者に対して米国産牛肉の取り扱いを中止することを求めます。
以上、決議します。

2008年4月26日
食の安全・監視市民委員会第6回総会参加者一同