「食品の安全・安心シンポジウム」の講師選定への抗議と質問
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食品安全委員会 委員長 見上彪 様 |
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「食品の安全・安心シンポジウム」の講師選定への抗議と質問 |
貴委員会と岐阜県が主催した2007年11月19日の「食品の安全・安心シンポジウム」において特別講演を行った千葉科学大学危機管理学部教授・長村洋一氏の講演内容に、当会は強く抗議するとともに、このような人物を講師に選定した貴委員会に対して強く抗議します。 同シンポジウムに参加した当会会員より、長村氏が「食品添加物の危機管理」と題した講演で、「食品添加物を危険だというのは全て無知に起因する重大な誤り」と述べるなど、明らかに消費者や一部の学者、専門家を愚弄する発言を繰り返したとの情報が寄せられました。こちらが入手した当日配布資料でも、「無知な著者が無責任な書籍を出している」といったあまりにも一方的な意見が多いほか、「まずいものを少しでも美味しく食べられるようにすることの何が悪いか」など論理の著しい飛躍も認められます。 長村氏を講師に選んだのは岐阜県との情報も得ておりますが、仮にそうであっても、貴委員会も主催者である以上、その講師の選定責任は負っているはずです。 また、「食品の安全・安心」と題したシンポジウムであれば、講師には長村氏のような食品添加物賛成派だけでなく、食品添加物反対派も選ぶべきであり、当会としては今回のような食品添加物を一方的に推進する内容は相応しくないと考えます。 「国民の健康の保護が最も重要であるという基本的認識の下」に設立された貴委員会におかれましては、講師選定で二度とこのようなことがないよう強く申し入れるとともに、以下の内容について質問いたします。 ご回答は2008年1月7日までに文書にていただけますようお願いいたします。 | |
記 | |
1. 長村洋一氏を上記シンポジウムの講師に選定するにあたり、貴委員会は同氏が当日使用する資料等について事前に確認するか、もしくは講演内容の概要を把握していたか。確認もしくは把握していた場合、なぜその内容が食品の安全・安心シンポジウムの講演として相応しいと判断したのか。確認もしくは把握していなかったとしたら、なぜしなかったのか。 2. 貴委員会の単独主催ではないシンポジウム等を企画する際、今回のように講師選定を含めすべて他団体に一任することは多いのか。その場合の講演内容の責任等をどう考えるか。 | |
以上 |