要請書「米国産牛肉の輸入条件の緩和に反対します」に対する回答(農水省)

食の安全・監視市民委員会
代表 神山美智子 様
 先般、6月28日付けでいただきました、農林水産大臣あての要請書「米国産牛肉の輸入条件の緩和に反対します」について、農林水産大臣のご指示を受け回答いたします。

米国産牛肉については平成15年12月、米国でBSEに感染した牛が確認されたことを受け、輸入を停止しました。その後、食品安全委員会によるリスク評価を受け、平成17年12月に、①生後20カ月齢以下の牛由来、②特定危険部位(SRM)の除去等、一定の条件のもとで輸入が再開されました。

現在の米国産牛肉の輸入条件については、米国よりその見直しにつき、要請されているところですが、本件については、食の安全と消費者の皆様の信頼確保を大前提に、科学的根拠に基づき、厚生労働省と連携して適切に対応してまいります。

また、輸入条件の違反が確認された場合には、当該施設からの輸入を停止し、米国政府に対し詳細な調査と再発防止策を求めるなど、厳しく対応しており、今後とも、日本政府による対日輸出施設の査察等を通じ、対日輸出条件が遵守されるよう徹底してまいります。

今後とも、農林水産施策を推進するにあたりましては、皆様方の信頼を得られる農林水産行政を目指して、取り組んでまいります。

平成22年7月7日
農林水産省消費・安全局動物衛生課
課長 川島 俊郎