1 平成23年3月26日付日経新聞及び毎日新聞の記事によると、厚生労働省暫定規制値の根拠となっている健康への安全性の許容範囲を広げる方針であると報道されているが、当日の審議においてこのような決定はなされていない。この点記事内容の真偽について、本日の委員会で明確にされたい。 2 現在審議しているのは、あくまでの緊急事態における放射性物質のリスク評価であって、平常時のリスク評価ではないことを明確にされたい。 3 本来放射性物質の健康リスク評価は、時間をかけて慎重に行うべきであるから、緊急の審議終了後、改めて評価の見直し及び通常時におけるリスク評価を実施すべきである。 4 福島第一原子力発電所第3号機では、プルトニウムを含むMox燃料を使用していたのであるから、ヨウ素、セシウムのみならず、プルトニウムも放散されているおそれが高い。よって、プルトニウムについてのリスク評価も行うべきである。 5 最も汚染に弱い胎児・乳児について、水摂取不足を考慮して許容範囲を広げることは間違っている。乳児の水不足はリスク管理の問題であり、リスク管理が不十分であることを理由に、許容範囲を広げるようなリスク評価を行うのは、中立公正で科学的であるべきリスク評価の考え方に反している。 |