政党アンケート「食の安全に対する貴党の考え方について」

14FSCW第18号
2014年11月25日
党政策担当者様
食の安全・監視市民委員会
代表 神山美智子
政党アンケート「食の安全に対する貴党の考え方について」
 私たちは2003年より食の安全の確立をめざして活動している市民団体です。これまで様々な提言を政府や企業などに対して行い、消費者の食の安全の確保のために活動してきました。

さて、このたび11月21日に衆議院が解散され、12月14日に投開票がおこなわれることとなりましたが、私たちは食の安全について各政党の考え方をお聞きし、その結果を公表して、国民の投票の参考になればと考えました。お忙しい中、お手数をおかけしますが、下記事項についての貴党の考えを、12月1日までにFAXまたは郵送などでお寄せくださいますようお願い申し上げます。なおご回答いただけなかった場合にはその旨を公表させていただきます。

1、政府はアベノミクスの一環として「健康食品の機能性表示」と称する新たな健康食品の法律的枠組みを作り、企業が自由に機能性を表示できる制度を作ろうとしています。これは安全性と機能性に関する科学的証拠の開示は求められるものの、その真偽については国は保証しないという制度です。健康被害や金銭被害の絶えない健康食品に対して、国が責任を放棄して一般消費者に高度な科学的判断を押しつける制度は、アベノミクスの消費者軽視、企業重視を表す事例だと言えます。この制度をどう評価しますか?

2、政府は新たな「食品表示法」の食品表示基準の施行を5年先にしようとしています。消費者の選択権を確保するためには、その表示内容を充実させ、できるだけ早く施行すべきだと思いますが、どのようにお考えですか?

3、東京電力福島原発の事故によってもたらされた農産物等の放射能汚染について、規制基準を超えるものの管理体制が不透明だと考えます。汚染されたこれらの農産物などの保管・処理方法、横流しなど違法行為のチェックのためにはどのような対策が必要だとお考えですか?

4、食品の輸入が拡大するとともに食の安全が脅かされている現状があります。諸外国から輸入される食品の安全性確保のためにはどのような対策が必要だとお考えですか?

5、昨今の食の安全をめぐる事件の背景には、食品製造現場での過酷な労働、非正規労働者を中心にした雇用が広がっていることもあるのではないかと考えます。より安全な食品製造のために何が必要だとお考えですか?

以上