遺伝子組換え表示制度に関する検討会の議論に関する要望書

17FSCW第42号
2018年3月16日
消費者及び食品安全担当大臣 福井照 様
消費者委員会委員長 高巌 様
食の安全・監視市民委員会
代表 神山美智子

要望書

  消費者庁は今年度、食品表示法に基づく、遺伝子組換え表示制度に関する検討会を設置し、3月14日検討会が終了し、報告書をとりまとめる予定となっております。
しかしながら、その内容は、多くの消費者・消費者団体の強い意向であった、表示制度の拡大は盛り込まれておりません。それのみか、「遺伝子組換えでない」旨の表示要件を厳しくすることだけが、結論とされております。

今回の改正はあまりに一方的であり、また手続き的にも、消費者委員会の意見聴取やパブコメも不要となる通知の改正だけにとどまるように、消費者庁が図っているのではないかと消費者団体は危惧しています。

そうなると消費者委員会の立場もないがしろにされるのではないでしょうか。
私たちは、今後とりまとめられる報告書について、消費者委員会で消費者の食品選択の利益に関する重大問題として関心をもっていただき、十分な時間をかけて、改正の公正さを再度検討していただきたく要望します。

またパブリックコメントも行うよう、消費者庁に勧告していただきたいと思います。

以上